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模型塾 フィギュア原型工作入門 受講報告 その14(全16回)

こんにちは。模型塾フィギュア原型工作入門レポート14回目(2008/12/13開催分)です。

模型塾の詳細に関しては公式サイトをどうぞ。

これは私が主に模型塾での受講内容や個人的感想などをいろいろ書いていくコーナーだったんですが、最近は私の実作業が講義内容に付いていけてないので、レポートでは講義内容をそのまま書いて、自分の作業は別エントリで書くことにしています。
さらに最終回への追い込みでテンパってしまってますので、自分の作業分は後で何週分かまとめます。

また、12/27(土)に補講(細部工作・表面仕上げなど)を検討中との事です。

今回は「分割
ゴム型複製を前提とした原型の分割のお話です。いくつかの分割パターン、分割する部位、実際の分割処理の方法など、いくつかのポイントの解説の後、原八さんによる実演がありました。
mokeijuku_20081213_00_title_00.jpg
・なぜ分割するか
mokeijuku_20081213_01_kata_bansho_00.jpg

複製を取るときに、まず複製のためのゴム型を作ります。その型はタイヤキ器のように2面型になっており(初回の講義で複製を行ったので覚えている方も多いと思います)、その中に収まるように、また複製したものを型から取り出せるようにするためです。
mokeijuku_20081213_02_kata_AB_00.jpg
基本は上の図のように、原型の断面の面積がもっとも広い部分をAB面の合わさる部分に配置します。

しかし、下の図のように広い部分が奥にくるような型を作ってしまうと、複製をとっても引っかかって抜き出すことができません(それ以前に、型作成の際に埋めた原型を取り出せない)。この形状を逆テーパーとか言います。
mokeijuku_20081213_03_kata_gyaku_00.jpg

・どこまで分割するか
上の図の場合は原型を横向きにすれば対応できますが、フィギュアはそれなりに形状が複雑で逆テーパー部分だらけですので、配置の工夫だけでは対応できません。そこで分割の必要が出てきます。

実際に複製をとれるかどうかは、型内のパーツの配置・分割後のパーツ形状などの要素が複雑に関係してくるので、パーツ分割は複製と合わせて考えるのが普通です。
実際、ゴム型を作りレジンで複製を取ってみて、はじめて分割の必要がある事に気づくこともあります(手の親指の部分までレジンが流れなかったとか…)。

そういうこともありますが、とりあえず最初に、全パーツをタイヤキ型で抜ける程度までの分割を行うことになります。

・分割しないパターン
タイヤキのように複製を取れるようなシンプルな形状の原型(例えば坊主頭の人が大の字になっているような原型)の場合には、分割は必要ないと思われます。

さらに、複製を取る必要が無ければ、分割は必要ありません。あっても塗装しやすいようにパーツに分割する程度です。


・原八さんの見本での分割例
下図のようになります。
mokeijuku_20081213_04_bunkatsu_00.jpg
前髪・後ろ髪・顔・胸(セーラー服)・右腕・左腕・かばん・腰・右足・左足・スカート(前)・スカート(後)
全12パーツです。

最初から別パーツで造っておいた部分(頭・手など)で以外ば、ノコギリを入れて分割します(足の付け根や胴体など)。

ポイント
・服装とポーズが重要ポイントになります。このフィギュアの場合は、最初から分割のしやすさを意識した服装・ポーズになっています。
・製品にしたときに塗装・組み立てをやすいように、色の違う部分で分割します。
・かばんのもち手は右手と一体にします。何かを持っている場合は、もち手だけ手と一体にするのがよくあるパターン。
・スカートは、ミニスカートなら小さいのでそのまま複製できますが、長いスカートは輪の状態だと複製しづらいので、前後に分割します。
・上着を作りこむことを想定して、おなかの少し上の上着にもぐりこんだあたりを切断し、後から上着を造りこみます。両足は同様にパンツのラインで分割します。
・ソックスのラインで分割することもできますが、今回はそのまま。

・いつ分割するか
完成状態を想像して裸の段階で分割しておけば、体の他の部分が邪魔にならず、パーツごとに服や靴などを造りこめるので、先に全体を造りきる方法よりも作業しやすくなります。例では胴体・足の付け根の分割がこれにあたります。

ただし、分割したまま造りこむと、全体のバランスが崩れやすくなる(胴が長くなる、肩幅が広くなりすぎるなど)ので、体の他の部分をつけたり外したりして全体の様子を見ながら造りみます。
必要なら分割面にパーツをつなぐ針金を取り付け、簡単に付け外し出来るように加工しておきます。
mokeijuku_20081213_05_bunkatsu_harigane_00.jpg


離型剤の除去
前回から離型処理を交えた作業をしていますが、離型剤が残っているとパテが食いつかなかったりするので、綺麗に除去する必要があります。

離型剤を完全に除去するには、ただ拭きとるだけでは不十分なので、エナメル塗料の溶剤で拭き取ります。
mokeijuku_20081213_06_enamel_obin_00.jpg

何らかの溶剤であればエナメル溶剤でなくても除去できると思いますが、エナメル以外の溶剤はサーフェイサーや、キズにすりこんだ溶きパテを溶かす可能性があります。(離型処理はサーフェイサーを塗った後などにも行うことがあります)

エナメル溶剤で溶けるものもありますが(ABS樹脂・タミヤ製サーフェイサーなど)、とりあえず模型塾フィギュア講座ではそういうものは使わないので、エナメル溶剤だけを使用します。


実演
原八さんによる、左足の分割と胴体の分割の実演がありました。

左足を分割します。(足は、両足を同時に切断せず、片足ずつ処理します)
手順は
・まず、最初に切断ライン(パンツのライン)を書き込みます。
・ナイフで切り込み(ノコギリ用のガイド)を入れます。
・ノコギリで切れ込みを入れます。一箇所を切らずに、外周を満遍なく切り込んでいきます。
・ある程度切り込んだら、ニッパーで切り離します。この部分にはポーズ決めの時に針金を通してあるので、切らないように注意します。

ここまでの動画です。


ノコギリの切りしろの隙間や、ニッパーで切断した際に断面が少し崩れてしまったので、また密着するように断面を綺麗に整形します。
・荒れた断面とその周辺をサンドペーパーでならします。
mokeijuku_20081213_07_bunkatsu_yasuri_00.jpg

・両パーツを本来の位置にあわせ、接合面に垂直に何本か目印の縦線を引きます。
・足側の断面にワセリンを塗り離型処理をします。
mokeijuku_20081213_08_wase_00.jpg

・胴体側の断面にパテを多めに盛ります。
mokeijuku_20081213_09_patemori_00.jpg

・両パーツをギュッと差込み、パテの硬化を待ちます。
mokeijuku_20081213_10_gyu_00.jpgmokeijuku_20081213_11_gyu2_00.jpg

・硬化したら足パーツを抜きます。腰側にだけパテが残りました。
mokeijuku_20081213_12_gyu3_00.jpg

・はみ出たパテを削り取り、パンツを造型します。
mokeijuku_20081213_13_kokan_seikei_00.jpg


胴体の切断も、足と同様の手順で行います。
ただし、足の場合はポーズ決めの時に開けた針金の穴をそのまま使えたのですが、胴体の場合はちぎれて穴が埋まってしまい、また切断面が回らないように2本通す必要があるので、新しく穴を開け、針金を通します。

針金の差し込み方
ポーズ付けの時にも針金を通しましたが、この時は穴の位置はわりと適当でOKでした。
ですが今回は切断面がピッタリ合わさるように、針金の穴の位置もピッタリ合わなければなりません。

以下のような方法で断面がピッタリ合わさるようにします(動画内に解説があります)

・十字の交点に穴を開ける
mokeijuku_20081213_14_juuji_00.jpg
パーツを合わせ、つなぎ目の外周にだいたい等間隔に線を4本引きます。
パーツを離し、それぞれの断面にさっきの線を繋ぐように十字線を引きます。
十字線の交差点に穴を開けます。これでかなり正確な位置に開けることが出来ます。

・針金を曲げて強引に合わせる
mokeijuku_20081213_15_horimage_00.jpg
穴の周辺を少し広げておいて針金が多少曲がるようにしておき、ズレた場合は針金を通した状態で強引に断面を合わせます(中の針金は曲がりますが大丈夫)。

・跡をつける方法
片方のパーツに穴を開け仮の針金をさし、数ミリくらい出る長さで針金を切ります。
その状態でもう片方のパーツを押し付けると、パーツ断面に針金のあとがつくので、そこに穴を開けます。
仮の短い針金を抜き、新しい針金で接続します。

以下、胴体の分割作業の動画です(9分39秒)。
時間の都合により、パテによる隙間埋めはやっていません。


その他
・針金が固くて抜けないときは、真上に引っ張らずにニッパーの先端で巻き取るようにして抜き取ります。
・針金がちぎれて埋まってしまった場合は、飛び出た部分だけを切って取り除き、傍に新たに針金を通します。


工具・材料など

タミヤ エナメル塗料用溶剤(X-20)
ワセリンなどの離型剤のふき取りに使います。
mokeijuku_20081213_30_yozai_00.jpg
小瓶( 10ml) 150円くらい
大瓶( 40ml) 200円くらい
特大(250ml) 400円くらい

レザーソー
X-acto Saw Blade
パーツの分割に使用する薄い刃のノコギリです。原八さんの使用しているのがこのタイプなのですが、現在日本国内での入手は困難なようです。
mokeijuku_20081213_31_saw_00.jpg

似たような製品を買うしかないのですが、少し刃の大きいX236というタイプ↓が秋葉原ボークスにありましたので、私はそれを使っています。
mokeijuku_20081213_32_X236.jpg
ただやはりX236だと刃のピッチが大きく使いづらいので、もう少し探すか、海外通販(3~5ドル程度)で売っているもっとピッチの小さい製品を取り寄せてみようと思います。


次回予告「服」
離型処理を使ったスカートの作成方法など。上半身にパテを盛って服を削りだす作業もやるかも~とのことです。
以前やったような、全員で全員の作品を見て回るのもやるそうです。


(個人的参考意見)
ゴム型は奥が深く、ネットや本などでノウハウがたくさん公開されているので、それらを見ておくとわかりやすいと思います。

私はこちらをよく参考にしています。ゴム型複製の手順が詳しく解説されているので、ゴム型講座の予習などにも使えると思います。
モデル・テクニクス2
mokeijuku_20081213_41_ModelTechnix2_00.jpgmokeijuku_20081213_41_ModelTechnix2_01.jpg

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