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模型塾 フィギュア原型工作入門 受講報告 その12(全16回)

こんにちは。模型塾フィギュア原型工作入門レポート12回目(2008/11/29開催分)です。

模型塾の詳細に関しては公式サイトをどうぞ。

これは私が主に模型塾での受講内容や個人的感想などをいろいろ書いていくコーナーだったんですが、最近は私の実作業が講義内容に付いていけてないので、レポートでは講義内容をそのまま書いて、自分の作業は別エントリで書くようにしました。

今回は「手首&足首
握った手、開いた手、クツの種類による作り方などいくつかのポイントの解説の後、原八さんによる実演がありました。
mokeijuku_20081129_00_title.jpg

先週まで造っていた頭は、次回に髪を造るので、それまでに上げておくと製作がスムーズに進みます。逆に言うと、今回の手首足首の作業は後回しでも大丈夫だそうです。

■手首の作り方
mokeijuku_20081129_01_bansho_nigiri.jpg
手の開き方によって大まかな作業手順が決まります。

1. 握りこぶし
現状のボディにダミーで付けている、ドラえもん状の手からそのまま削りだせるので、そういう意味では楽です。
握りこぶしを考えるとき、最初は指を一本一本意識せず、手を単純な面の集まりとして考えます。下の図のように、手の甲を基準面に、人差し指~小指を平面にして、親指が左右どちらかにつきます。
mokeijuku_20081129_05_00_kobusi_00.jpg


2. 開いた手のひら
手のひら状の板から始めて、指の隙間を削りこんでパーにしていきます。
ちょっと指が内側に曲がった手のひらは、カマボコ状の板の内側を削って、同じように造ります。
mokeijuku_20081129_06_tenohira_00.jpg

応用として、エポパテやファンドの場合には、柔らかい内に平たく伸ばしてハサミで手のひら状に切れ目を入れ、ピンセット等で指に表情をつけてから、硬化後に指の形に整形という方法があります。
mokeijuku_20081129_07_tenohira_epo_00.jpg

ただし指部分の強度が弱いので、主に1/4~1/6程度の大きめのスケールの場合に使われます。

3. 針金を使用する
指を一本一本個別に造る場合、途中で折れないように&指の表情をつけるため針金を芯に使います。
格ゲー系やゴッドフィンガーの「くわっ」とか最近の美少女ゲームの「しなっ」みたいな場合に。
mokeijuku_20081129_08_00_tenohira_hyojo_00.jpg

手順
1. 手のひらの指の付け根あたりまでを、板っぽい四角いパテの塊で造ります。
2. 人差し指~小指の穴(4本)を前面に、親指の穴を側面に空け、各穴に針金を挿して瞬間接着剤で固定します。針金の長さは長めにしておきます。
3. 針金を指の長さに切りそろえます。
4. 針金をペンチで曲げて指の表情をつけます。
5. 針金にポリパテを盛ります。
6. 指の形に削り出します。
(後述の実演も参照してください)


4. 離型処理が必要な場合
腰に手を当てている場合、腰にパテがつかないようにワセリンを塗り、その上からパテを盛ると、腰にぴったり合う塊を造れるので、そこから手を削りだします。
mokeijuku_20081129_09_00_tenohira_rikei_00.jpg


5. 物を持っている手
4と同様、武器にワセリン等を塗って、ぴったり合うかたまりを造ってから指を削りだします。単純な棒などの場合は棒にワセリンを塗ってパテで包めば硬化後スポッと抜けて簡単なのですが、もち手が複雑な形状だったり、銃のようにスポッと抜けない場合は、また個別に考えます。
mokeijuku_20081129_10_tenohira_buki_00.jpg


手を作るポイント
mokeijuku_20081129_03_bansho_tekubi_kotsu.jpg
1. 実物をよく見る。全身の筋肉の場合と違って見やすいので、自分の手をよく観察しながら造る。
2. 太く造って細く見せる。普通に造ろうとすると指が細くなりすぎるというか、触手のようになりがちです。
そうならない工夫として、指を、断面が角丸の四角になるような感じで造っていきます。
3. 腕の軸と手のひらはズレている。
mokeijuku_20081129_12_00_te_point_zure_00.jpg
ガンプラの手首はこれが考慮されていいないので、武器が持ちにくかったりする事があります。


実演
今回の実演は時間の関係で、握り手・針金手・途中から足首も平行して造っていました。

ある程度までできると作成物を皆に回して、その間に他のものをつくり、回したのが戻ってきたらまたそれを造る…というような、わりと慌しい流れ(まわってくるものを見ている間に実演も進んでる)だったので、多分ワタシも全部は理解できてません。そこだけ時間が3倍のスピードで流れていたと言うか(笑)

取りこぼしもあると思いますので、ここを読んで気になったところのある受講者の方は原八さんにも聞いてみてください。

1. 原型から腕を分割し、握りこぶしを削りだす
・人の手はロボットと違い、手を握ると、平らだった指の付け根が隆起したりします。特に小指側は握ったときに手の甲から側面に向かって傾斜がつく感じになりますので、そのように削りだします。
・手の場合も、最初は大きく造って小さく削りだしていくような感じで。
・握ったときの指の付け根は、各指によって角度が異なります。人差し指は甲に対してほぼまっすぐになって、小指はほぼ90度になるというように、人差し指~小指がらせん階段状になります。
・戦っている時とか以外は、それほど手を強く握る場面は無いので、ゆるめに造ります(特に女性キャラの場合)。

まず大まかに平面を出しこぶしの形をつくり、手の甲側に指の段差をつけました。
mokeijuku_20081129_13_00_nigiri_rasen.jpg


手の正面・ひら側の指の段差、親指の形状を削りだしました。
・小指の先は握ると手の側面とツライチではなく内側によるので、手のひらの内側へ向けて削ります。
・手のひらの真ん中を、指の関節の位置に気をつけて彫りこみます。
mokeijuku_20081129_15_nigiri_01.jpg


人差し指の出っ張りや手のひらの欠けていた部分へパテを盛りました。
mokeijuku_20081129_17_01_nigiri_pate.jpg


指のカドに丸みをつけて指らしく。
・指の境目は、改めて分割等しなくても、それらしくバラけて見えます。指の断面はもともと四角っぽく、また圧迫されてる状態なので、溶けたキャラメルのようなイメージに近いです。
・指の始まり部分には骨が出っ張っているので、あまり手の甲キワキワまでは彫り込みません。
mokeijuku_20081129_17_nigiri_kezuri.jpg


2. 針金の指の手
実演では、別途用意したレジンの板をベースに使いました。

ドリルで穴を開け、針金(0.8mm?)を挿したところです。
mokeijuku_20081129_14_harigane_00.jpg
・穴を開ける面は人差し指から小指に向かって少しナナメに削り、小指の手の甲の辺りもナナメに削っておきます。
・穴の並びは一直線ではなく、実物の指の付け根のように少し山なりに並びます。小指は特に下のほうへ付きます。
・親指の穴は針金がナナメに刺さるように掘ります。


指の長さを切りそろえ、指の表情をつけました。
mokeijuku_20081129_16_harigane_01.jpg
・長さは中指 > 人差し指 = 薬指 >> 小指、親指は先端が人差し指の第一関節よりちょい下あたりに来るようにします。
・指は丸く曲げるのではなく、関節を意識してペンチでカクカクと曲げてやります。
・正面(指先のほう)からも見てみて、おかしい部分は調整します。
・小指側の手の側面を実物のようにナナメに削りました。


手の甲側からポリパテをかぶせます
・針金を一度にパテで包んでしまうと指の形がわからなくなるので、まず手の甲側からパテをかぶせて、手のひら側から少し針金が見えるようにします。
mokeijuku_20081129_18_harigane_pate.jpg


ナイフで削って指の形に整形します。
mokeijuku_20081129_20_harigane_kezuri.jpg
・パテの間からのぞく針金をガイドにして指を削りだします
・針金とポリパテはあまり食いつかないので、硬化させてから削りだした方が確実です
・指の間は、指の先端から奥に向かって彫るのではなく、手のひら側と手の甲側から、指の間にV字に指の長さの溝を少しずつ彫り、個々の指を削りだします(髪の毛を削るのにも使えます)。こうすれば、無理な負荷がかからないのでパーツ破損の可能性が減ります。


手のひら側は手の甲側と指の整形後、同様にパテを付けて削りだします。(画像はパテを盛ったところまで)
mokeijuku_20081129_18_harigane_urapate.jpg


原八さんによる、針金手のひらの実演の動画です。長くなったので二つに分けました。

前半(5分28秒)


後半(5分58秒)


・小さいサイズの原型(ガチャサイズとか)では、どのくらい手を細かく造るか?
針金は使わず、基本的に削りだしになっていく。また、複製の都合上あまり細かくは造れないので、単純に「握り」か「開き」かくらいの単純な形状を使うようにする傾向が。


3. 靴を造る
■裸足の場合
実演では造りませんでしたが、フィギュアの場合、水着やH系で裸足を作る機会も多かろうと言うことで。
・最初に靴下を履いた(指が繋がっている)ような状態を造ってから、指を削りだします。
・リアル足指は結構長く、猿っぽくなるので短くデフォルメ気味に。これも本絵を良く見ながら。
mokeijuku_20081129_23_kutsu_kaisetsu_paper.jpg


■靴の場合
実演ではローファーを造っていましたが、下記は靴全般に関するポイントでもあるかと思います。
・資料をよく見ます。実物を買うのもアリ。
・底から造りはじめて、だんだん上へ作り上げていきます。
・足首とのつながりが重要になるので、足首と靴はくっついたまま造ります。
・両足が近いので、分割して足一本ずつにしてからの方が作業しやすいです。
・最初に裸足のボリュームで足首を削りだして、靴のサイズに盛り足していくと造りやすいかもしれません。
・靴のつま先は若干反り返ります。
・靴の内側は少しえぐれます。
・靴底と、足を包む革の部分の境目には段差があります(ローファーは靴底の方が大きい)。

実演 第一段階
mokeijuku_20081129_19_kutsu_00.jpg

ローファーのポイント
・ソックスの白い部分が見えたほうが足が長く、また足首が小さく見えるので、フラップが前(つま先)の方にある。
・靴の上面のカドのパイピングを、0.6mmくらいの細い金属線を埋めて再現するとリアルな感じに。

実演 第二段階
mokeijuku_20081129_22_kutsu_fin.jpg


■ハイヒールのポイント
・ヒールが高いほどカカトが後ろに出るので、脛からカカトのラインが変わります。直立時にはほぼまっすぐのラインです。同時に土踏まずはへこみます。
・地面からカカトの高さは造ってるうちに微妙に変わってくるので、ヒールの部分は最後に造ってくっつけます。材料は金属棒にパテを盛る、プラ棒を削りだす、などなど。
mokeijuku_20081129_23_kutsu_kaisetsu_board.jpg

■ひも靴
・細かいディテールは表面仕上げ時につぶれていくので、ヒモは表面仕上げの後に再現します。
・網目の部分のヒモは上側に来る部分と下側に来る部分があるので、下側->上側の順に造っていきます。
・ヒモはバイクプラモ等に付いてる細いビニールチューブでも代用できます。ヒモはたいてい平たいので、チューブのつぶれ具合でそれっぽく見えます。チューブは細かく切って瞬間接着剤で留めます。


その他
パテの盛り削りに関して
パテを盛り削りする場合は、部位に関係なく、一回盛る -> 一回削るの繰り返しが効率的です。何度か盛る -> まとめて削る だと、造ろうと考えているラインがわかり辛くなるので。


道具など

指の芯に使う針金
画像のものは0.9mm径です。実演で聞いた0.8mmのカール状の製品はハンズやユザワヤでも発見できませんでした。もしかしたら原八さんの持ってきたのも0.9mmか1.0mmかも。
mokeijuku_20081129_24_harigane09.jpg

小分けビン
原八さんが溶きパテ(Mr.サーフェイサー)の空き瓶にノンソルパテの主剤を移しかえて使っていました。顔~手の作業ではパテをそんなに使わないので、こんな風に密閉度の高い容器に小分けにして持ってくると楽かもしれません。
mokeijuku_20081129_04_nonsol_bin.jpg


次週予告 髪
・頭部にワセリン等を塗りパテを盛って、頭部・前髪・後ろ髪の3パーツに分割するような作り方の解説・実演。ロングヘア等は時間の関係で説明のみになりそう~とのことです。
mokeijuku_20081129_24_kami_yokoku.jpg

以上です。

手の回だからか、何かコワイ画像が多くなってしまいました…。
サムネールの画像サイズ・明るさ・文字サイズがバラバラなのも何とかしたいところです。

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ど~もぉ~。
顔の製作以降、極端に作業のペースが落ちております。
しかも、今度の模型塾参加できません。
なんとか時間調整しようとしたのですが無理でした、残念。
もうこーほくさんのブログが頼りです。よろしくお願いしますっ!!

話は変わりますが、
先日秋葉原のボークスにこーほくさんに教えていただいたアルミパイプを買いに行きました。
そこでショッキングな事件が起きました。
エスカレーターに乗っていたら、僕の1段上にミニスカートをはいた方が立っていたわけです。
しかも生足。こりゃあ、つい目がいっちまいますよ。
で、上りきった所で追い抜きざまにお顔を拝見したのですが・・・・女装した男性でした。
東京はやっぱりすごいっすよ。

お疲れ様です。やっぱり皆さん色々お忙しい中来てるんですねぇ…。

ウチはいつの間にか火~水あたりの更新になってるので、
講義からだいぶ間が空きますがヨロシクです。

>アルミパイプ
ワタシは楕円につぶしたかったのでパイプにしたんですが、もしそうでなければ
棒の素材や形状は色々な製品があるので、もう少し見繕ってもいいかもしれませんよ。

>女装
ワタシもたまに見ますが、駅前近辺は遭遇率高いかもですね。
その後しばらくブルーになりますが…。
秋葉原も最近はコミケのように女装解禁地帯なんでしょうか。
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