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模型塾 フィギュア原型工作入門 受講報告 その11(全16回)

こんにちは。模型塾フィギュア原型工作入門レポート11回目(2008/11/22開催分)です。

これは私が主に模型塾での受講内容や個人的感想などをいろいろ書いていくコーナーです。模型塾の詳細に関しては公式サイトをどうぞ。

mokeijuku_20081122_00.jpg

今回は先週に引き続き、頭部の造型その2。今週は「目の彫り方」「顔を似せるポイント」そのほか頭部の残りの部分です。

「顔を似せるポイント」は本来は前回から行われている顔造型全体で並行して考える内容ですが、わかりやすく手順を示すということで、講義では分けて行われることになりました。

目の彫り方
大雑把に考えた場合、横から見ると、目の境界線にほぼ垂直に、目の中心に向かってナナメ(R?)になるようなV字の溝を彫ります。図を見てください。
mokeijuku_20081122_01_eye_mizo_00.jpg

リアル人体の眼球(球体)と同じに考えると、アニメキャラでは目が大きすぎてまぶたから眼球が飛び出すので、眼球の面はまぶた内に収まる凸レンズくらいに考えます。

彫りの深さ
目の彫りの深さは、キャラの顔の濃さに比例します(唇の表現もこの考え方に近いです)。

考え方としては

濃い(彫りが深い)
いわゆるセクシー系や、ケンシロウなど


|普通のアニメ系の目


薄い(彫りが浅い)
ミライさん(白目が無く、上まぶたの表現だけ)

・特にミライさんのように内側・下側のアイラインが無く、上まぶたと黒目だけで表現するキャラは、彫りを強調するとくっきりして似なくなるので、特に浅くします。
mokeijuku_20081122_02_eye_mirai_00.jpg

・ブルマのようなアイラインがぐるっと閉じている場合は、くっきり(深く?)表現します
mokeijuku_20081122_03_eye_buruma_00.jpg


黒目を彫るかどうか
リアルの白目と黒目を横から見ると、黒目が出っぱっています。ですがその上に薄い透明の膜が乗っているので、境界の線はありません。
mokeijuku_20081122_04_eye_kurome_00.jpg

それでも黒目の境界線(スジボリ)を入れるかどうかは永遠の課題でありまして、今でも彫り込む人と彫り込まない人がいます。
mokeijuku_20081122_21_eyemold_00.jpg

彫り込む利点
- 色を塗らなくても表情がわかりやすくなる。
- キットを組む人(や、商業完成品を塗る工員さん)が色を塗りやすい

彫り込まない利点
- キットを組む人が自由に瞳を塗れる

また、黒目のアウトラインだけでなく中の模様(瞳孔やハイライトなど)を彫る場合もあります。
彫ること自体は難しいので、彫る場合は慣れてからの方が良いです。

アイラインを足す
美少女キャラの場合、上まぶたは単純な一本線ではなく、太くなっていたり、もう一本線が引いてあって二重まぶたの表現になったりしています。
最近の流行としては、上まぶたとまゆげの間にもう一本線を入れるのが流行ってます。
mokeijuku_20081122_05_eye_noizi_00.jpg

本絵をもとに、これらのような表現を彫刻で入れていきます。

まつげ
彫刻するより、描いた方が見栄えが良いので、基本的に何もしない方がいいかもしれません。

まゆげ
(最近のキャラは特に)存在感がないので、何もしない(塗装に任せる)。もし付ける場合は、彫るのではなく「表面仕上げ後に」サーフェイサーを筆で凸状に描きます(描くというか、盛り上げる)。薄い盛り上げなので、表面仕上げの前にやると、表面仕上げ時に消えてしまいます。

耳のうしろ~耳の付け根を彫り込む
・リアルだと頭から首はなだらかにつながり、太さもあまり変わりませんが、アニメキャラの場合は逆で、首は細く(頭の1/3くらい)、頭との境目がはっきりしています(でもアゴや髪の陰に隠れて見えないことが多い)。
あごのラインができたら、耳の後ろ辺りを首へつながるように、すぼまる感じに削り込みます。
mokeijuku_20081122_06_kubi_00.jpg

合わせて、頭と首の接続は、斜めに切りっぱなしになっている首を棒状に戻して、頭の首がつながる部分を掘り込んで首がはまるように、ジョイント構造のような形状にします。
こうするとポーズ付けの時の首の高さはそのままに、なおかつ境目が隠れているので首の角度の微調整ができるようになります。(最後にちょっと調節するとぐっと良くなる事がある)

耳の中を彫り込む
頭部の耳周りの形だしや調整が終わり、耳の形状が固まってから行います。髪と耳の調整が必要な場合など、髪を作ってから行う事もあります。
リアルでは個人的特徴の出る箇所ですが、フィギュアでは比較的注目されない部分でもあります。

開いた口
口を開くと、リアル人体ではアゴが下へ開くので顔の輪郭も変わります。男キャラが叫んでいるような表現の場合はそれに従いますが、女の子キャラで少し開いてるような場合は、輪郭はそのままで口の形だけ三角に掘りこんでいくような感じになります。
彫りが浅くても中の色を塗れば口に見えるので、あまり深くならないようにします(深すぎると暗くなって逆効果)。


実演
以下、原八さんによる実演の様子の動画です。カメラの性能上あまり細かい部分は写っていませんが、手の動きや細かい手順などがわかると思います。

アイライン(上下)を彫り込んでいる様子です(02:55)。


アイラインは完全な円ではなく、何ラインかでの多角形(今回は上下左右の4角形)を彫って、丸く繋げるようにしていきます(元絵によっては三角の方が良かったりも)。

アイラインはまず小さめに彫りこんでから、様子を見ながら広げると調節しやすいです。先に大きめにすると、パテで埋めながら調節しなければならなくなります。


アイライン(左右)を彫り込んで、上下ラインと繋げて目を彫りだすまでの様子です(04:24)。

mokeijuku_20081122_13_miminonaka_00.jpg
今回はやっていませんが、キャラによって上のアイラインに盛りや削りを入れて調節する事もあります。


開いた口を三角に彫り込む様子です(00:44)。



口の中を彫り込む様子です(05:06)。

mokeijuku_20081122_10_kuchi_hori_00.jpg
口の中は、同じ深さで掘り進めると発射口みたいになるので、上側を深くして下に向かって浅くしていくように(舌が奥から出て、口の中にフタしてるような感じ)掘っていくと、自然な感じになります。口角側も深くします。


閉じた状態で作った下唇が消えたので、下唇の下を削って彫りなおし、アゴ周りも調整します(02:59)。

リアルでは口をあけることによりアゴの角度が若干変わるので、アゴを後ろにさげ気味にしないとしゃくれ気味に見える事があります。
唇が削りっぱなしでカクカクしているときは、サンドペーパーでならします。

顔などへ盛り足す場合はパテは少量ですむので、ノンソルよりスベスベが使いやすいかもしれません(硬化も遅いので盛り付ける場所をじっくり調整できる)。


頭の下の、首を繋げるための穴を掘りこむ様子です(07:07)。
手順は以下のようになります
・頭と首を繋いで、頭に首の位置を書き込みます。
・首を間はめる穴をナイフや彫刻等で彫りこみます。
・後頭部~耳~あごの周辺を整えます。

mokeijuku_20081122_12_kubi_00.jpg


右耳の中を彫りこむ様子です(05:31)。

mokeijuku_20081122_13_miminonaka_00.jpg


■顔を似せるポイント(板書を見ながら読んでください)
mokeijuku_20081122_14_hiritsu_00.jpg

比率で見る
A. 顔のタテ・ヨコ
B. 目の高さ(顔の真ん中より上か下か)
C. 目そのもののタテ・ヨコ
D. 両目の間の距離
最近のキャラは広くなっている。ここを広く取るのは勇気が要るので、自然と狭くなって似ない要因になりがち。また、広く造るとロリッぽくなる。
mokeijuku_20081122_14_faceparts_00.jpg
E. 目の端から輪郭までの距離
ここが狭いのが最近の流行。ここが広いと太って見える。

F. 鼻の高さ(目の下とアゴの中間点より上か下か)
mokeijuku_20081122_19_faceparts_03.jpg

G. 口の高さ(あごの先と鼻の中間点より上か下か)
mokeijuku_20081122_15_faceparts_01.jpg

J. 前髪の先端 - 目のタテの長さ - 目の下端からアゴまでの距離(図を見てください)
mokeijuku_20081122_18_faceparts_02.jpg

・髪の毛との関係
H. 頭の頂点・髪の生え際・髪の先端の比率。前髪は最初は長めに造型しておいて、様子を見ながら短くしていく(切りそろえていく)。
I. 前髪と、隙間から見える目・眉毛の関係


■次回の予習的な話
・手首の作り方
mokeijuku_20081122_17_hand_00.jpg

a. グー型 -> 丸っこいカタマリから、指を削りだす
b. チョップ型 -> 平たいカタマリから、指を削りだす
c. 指に表情がつく型 -> パテで指一本一本を削りだすとポキポキ折れやすいので、針金を芯にする。先に針金で指の表情をつけ、その上からポリパテで覆う様にし、形を出す。

d. 腰に手を当てる -> 服にワセリンで離型処理をして、腰にフィットするパテのカタマリをつくり、手を削りだす(服が出来てること前提)。
e. 武器を持つ -> 武器に離型処理をして、武器のもち手にフィットする形のパテのカタマリをつくり、手を削りだす(武器の持ち手部分が出来てること前提)


■工具について
・パワーグリップ
mokeijuku_20081122_20_powergrip_00.jpg

彫刻刀の一種です。フィギュアでは、目や口の彫刻などに使います。
刃の種類や幅が何種類も発売されていますが、フィギュアに使うには平刀・丸刀の細めのモノから何本か買い足していくと便利です。
東急ハンズ・世界堂・秋葉原SuperModelersなどで売っています。1本400円~500円。

え~、以上です。
今回内容を詰め込みすぎた感もあり…。間違ってる箇所などありましたらご指摘ください。

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