発売中の電撃ホビーマガジン3月号のエアブラシ特集で、グリスアップの方法が出ていたので、ウチの調子の良くないハンドピースの調整をやってみようと思います。
現状写真はタミヤのスプレーワークHG(分解状態)です。10年ほど箱の中で放置していたせいか、ボタンの戻りが鈍いです。

電撃ホビーの記事によると、こういう場合はボディ内部のピストンOリング(多分ピストンを受けるパッキンの事)にグリスを塗ると良いとの事。奥まってて塗りにくい場合はピストンの方にグリスを塗るように書いてあるので、そのようにします。
ハンドピースの分解方法については、各製品の取説や洗浄関係の記事が参考になります。洗浄に関しては結構ネットや雑誌記事で見つかります。
ハンドピースのボタン直下の穴。Oリングが奥のほうにありますが、よく見えません。
塗る場所今回は写真のピストン部分に塗ります。


スプレーワークHGではボタンとピストンが繋がってますが、クレオスのプロコンBOY WAなどは別々になっているので、分解直後は写真のように本体にピストンがハマったままになってます。この場合は本体の下からつまようじで押せばピストンが出てくるので、グリスを塗ってまた穴に戻します。


で、ピストンを戻して組み立てなおし、試しに使ってみたところ、めでたくボタンの戻りが復活しました。
グリス製品色々・エアテックス グリス電撃ホビーの記事では見た感じ
エアテックスのエアブラシ用グリスを使用しています。現在エアブラシ用と謳っているのはこれだけのようです。通販なら
里美とかで250~300円です。スーパーモデラーズで一度だけ見た事ありますが、売り切れてしまったようでした。
・タミヤ セラミックグリス
ネット上で多く使用確認できたのはこれ。実売350~400円。RCカーやミニ4駆を扱っている店で置いてあると思います。秋葉原だとヨドバシ、アソビットホビーシティ、十字屋にありました。
今回はコレを使いました。
その他グリス製品が色々ありますが、適したり適さなかったりするようです。ちょっと調べてみました。
・タミヤ モリブデングリス
大体セラミックグリスと並べて売ってます。間違えないようにしましょう。モリブデングリスは水に弱いのと、ゴムを侵すのでハンドピースには向かないようです。
・シリコングリス
写真のはPCパーツショップで買った冷却用途のもの。CPUとヒートシンクの間に塗るアレです。冷却以外に使うなと書いてあります。こういう
汎用のシリコングリスなら、耐水・ゴムを侵さないなどの性質から、ハンドピースには向いているようです(成分は冷却用とほとんど同じかもしれませんが…)
・自転車用グリス
写真は、多分自転車乗りさんにはおなじみのデュラエースグリス。成分的にはリチウム石鹸系の万能グリスなので、使おうと思えば使えるかもしれません。最初はウチにあったコレで済ませようと思いましたが、使ったというレポも見当たらないのでやめときました。エアテックスのも多分この系統だと思うんですが…。
・KURE CR-C5-56(クレ556)グリスというより防錆剤兼潤滑液という感じなので、用途からしてちょっと違います。流れやすくすぐ乾いてしまうので使わない方が良いと思います。
その他
タミヤから何種類か出てますが、未確認です。そんなに使うものでもないので、ここにある様な少量で安いものを使えればいいんですが。
洗浄せっかく分解したので、ノズルも外して普段掃除しないホディ先端の内部をブラシで洗浄します。

使うのは、秋葉原のキャンドゥで買った歯間ブラシ。おそらく常備品ではないので見つけにくいかも。ちなみに
エアテックスからも専用のブラシが1500円位で出ています。
ラッカーの薄め液をつけて、先端につっこんでゴシゴシします。このピースは白サフ専用だったので、白いモノが結構ついてきます。


ブラシをふき取って、汚れが無くなるまで繰り返しゴシゴシします。
などなど、色々書きましたが、ハンドピースのグリスが乾く事なんてよほど長期間使わなければ無いと思います。今回はちょうど調子の悪いのがあったので、レポしてみました。