電動工具このコが持っている工具は、作例では真鍮線が先から出ているシンプルなものですが、今回はモーターや電池等仕込んで実際に回転するようにギミックを仕込みました。
↓は
過去記事で載せた塗装直前の状態です。

最終的にこうなりました。工具の中にモーターを仕込み、リード線を手首->腕->胴体というように穴を開けて通し、おなかの中のボタン電池につないでいます。

工具部分で心配だったのは、回転軸がチャック部に当たって塗装がハゲる事。
なので、回転軸の当たるチャック内側を削り金属製のスリーブをハメて対応しました。
モーターと1mmピアノ線はプラ棒で作ったジョイントでつなげてます。で、工具本体の穴にモーターをずぶずぶと埋め込んで角度とか適当に調整。工具本体内には紙くずとか埋め込んでクッションにしてます。その他の部品は極細金属線や
ピットマルチ2で接続してます。
ドリル先端の丸いのは何かから切り出してきたデコボコのレジン玉です。
モーターは携帯電話のバイブ等に使われる定格1.5V~3.0Vの物(秋葉原で200円)。
電池はSR44という、1.5V系のボタン電池では(多分)最大容量のもの。3~4時間は持ちました。
イベントで展示する直前に電池をテープで接続します(笑)

このキットはWHF神戸28->WHF有明18と連チャンでコンテストに出したのですが、神戸の時はパーツ内のクッションが何も無く、モーター本体がパーツ内でバッタンバッタン跳ねて、腕までがガガガと震えて見た目にもインパクトがありました(
証言①)。
が、強度に不安があったので振動対策したら、スムーズに回るようになったせいで有明では逆に目立たなくなってしまいました。んー、難しい。
バッグのディテールアップ原型はこのような感じで、もち手の途中まではモールドで、肩にかける部分はマスキングテープを使うとイイヨと説明書に書かれておりました。

今回は原型のもち手を削り、全部本物のヒモに置き換えました。ヒモはピットマルチ2で糊付けしてあるのですが、はがれない様にリベット打ちもしています。(実物もこのリベットがある)

ヒモは手芸店ユザワヤで買った幅3.5mmの生地、リベットは
アドラーズネストのリベットヘッド。

リベットは0.6mmのピンバイスであけた穴に挿しこんだだけ。これで意外と丈夫に作れます。

バッグ底の突起は、元のモールドを削り
コトブキヤのプラユニットに置き換えています。


このように実物に近い材料で置き換えることにより、マスキングの手間も省け、本物のディテール感(?)も出せます。
台座コンテスト会場ではこんな台座を使っていました。

工事現場の足場のようなものに見せたかった事と、電源を台座から取っていないということを見せたかったので、こんな形にしました。
板は、ハンギングバーという、プラ製のバインダーのようなものを使っています。OA用品店で5本入りで300円くらい。ノコギリで半分に切ってシルバーを吹きつけ、穴を開けてアルミ棒を通し、アルテコで接着。非常に簡単にできました。

が、激しく反るんですねコレが。と言うかよく見ると最初からゆがんでました。もともと工作材料ではないですし、こういうものなんでしょう。この穴の形がそれらしくていいな~と思ったんですが。しっかりしたもの作るには、アルミパンチング板や
タミヤのユニバーサルプレートなんかを使った方が良いようです。
一番下のレンガみたいなのは、発泡スチロールをレンガのように塗った製品で、ハンズで250円。台座の脚がいい加減でまっすぐにならなくても、これに挿して安定させられます(笑)。

ペンキ缶は、実物を見ながらお手軽に作れる範囲で工夫しました。

大きいのはアルミパイプを切って、小さいのはニッケルのスペーサーをそのまま使いました。ディテールは、底の側面に細いアルミテープをぐるっと貼り、空け口を薄く削ったくらいです。ラベルは自作デカール(説明書きはタミヤエナメルのビンから取り込み)、中のペンキはカラーレジン。フタはハトメ金具にデカールを貼っただけです。
急いで作ったので、デカールは浮くわレジンは泡立つわでデキはイマイチです。
あと背景のタテ看みたいなのもありましたが、プラ版に木材で作った文字やら何やらを針金で固定しただけです。プラ板の両脇にプラ棒を貼り付け、↑の発泡レンガに挿せばカンタン背景の出来上がり(?)

長くなってしまいましたが、こういうのを自作するたびに、もう少し簡単に流用できる材料がどこかにあったんじゃないかなぁとか思ってしまう今日この頃です。